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足の甲に ハサミが ささった
ドンって、音がして辺りが真っ白になった
繋がっていた日常が途切れる
昨日の次は今日
今日の次は明日
ずっと、続いて行くはずなのに 何も見えなくなった
周りの世界が遠ざかって行く・・・・
あなたの姿が遠ざかって行く・・・・
見えるのは鋏の鈍い光だけ
足の甲で震える銀色の光だけ
感じなかった痛みが
ゆっくりとはいのぼり私を侵食する
お腹を 胸を 首を 頭を・・・・
何も考えられない
すべてがからっぽ
あなたを好きだった事も
手で握れるほどに確かだった愛なのに
今は・・・・
揺するとカラカラと外れたネジの音がする
鋏を抜いて訪ねて行こう
私の愛した人の所へ
血を混ぜ合わせて
陶酔に浸りたい
酔いしれてすべてを捨て去りたい
でも まず その前に
足の甲から「鋏」を抜かないと
ああ、この悲鳴を聞かないで
耳をふさいでて
決して 決して・・・・
私の声を聞かないで
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Hellfire Society - "Mad About You" (music video)
うさぎを追いかけて穴に落ちた
時間が巻き戻されて世界がぐんにゃりと曲がった
どうしたの どこからきたの
どこへいってたの
なんでいなくなったの
いなくなってないよ
ここにいるよ
ずっといたよ
うそうそうそつきうそばっかり
死んじゃったのに
死んじゃったのに
おいていったのに
もういないのに
ううん 生きてても同じでしょ
ほんとの事教えたとたんに
ぴょん、と跳ねて
ひゅううううっと駈けて
いなくなる
届かなくなる
見つからなくなる
喋らなくなる
視線を合わせなくなる
捕まらなくなる
おいてけぼり
おいてけぼり
おいてけぼり
もう 起こさないで
ずっと眠っていたいの
穴の中でまるくなって
小さくなって
春と夏と秋が通り過ぎて
心が凍えてしまう季節がくるまで
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まず小指
それから薬指
ぞして中指
もったいぶって人差し指
最後は念入りに親指
茂った葉が落ちた後に枝を払った木のように
まあるくなったその掌を
押さえつけて
包丁を押し付ける
ぶつっ・・・と皮膚が裂け
ぐにゅううううっと肉が軋み
ごりごりと骨が鳴る
指のように簡単には終わらない
ごりごりごりごり・・・
鉄さびの臭いの中
世界が暗転し
足元の地面がたわむ
身体が床に叩きつけられる時
暗い穴の中へ
意識は速度をあげて
収縮しながら引きずり込まれる
落とした包丁がどんっと鈍い音を立てて
足の甲に突き刺さると
悲鳴の中に
ようやく夢は終わる
しかし 手首はまだついている
だから
また 機会のある時に
切り落とさねばならない

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鍵を掛けられる小箱に詰めて
決して、決して、開けられないように
閉じ込める
闇夜の道を辿って
森に埋めに行こう
深く深く穴を掘って
埋め戻した後を落ち葉で隠す・・・
埋めた事を忘れてしまおう
持っていた事も
全部全部無かった事に
けれど
秘密は箱の中で増殖する
行き場がなくなってお互いに共食いする
己の足を食べているように
ぶつぶつと泡を吹いて
くねる・・・
森の奥で聞こえないはずの悲鳴が
胸に響く
喰い散らす
ぽっかりと空いた空洞を
あの小箱を取り出す日を
手繰り寄せるために
私の手は血だらけになる
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三日月の夜に森へ行くと
待っている女がいる
肉厚のナイフを研いで ぎらぎらと光らせながら
あなたの指を切り落とそうと
ぶつぶつぶつ・・・・って
落とされていく間 悲鳴をあげてはだめよ
じっとじっと我慢して
こらえていてね
覗き込む彼女の目が嬉しそうに笑う
それが見たかったんでしょ
彼女が好きなんでしょ
ぽろぽろと零れ落ちた指は
まるで白いイモムシのよう
鉄板の上で念入りに炒めて
猫にあげたいくらい
どうして 泣くの?
失ったものが そんなに大事だった?
お手紙を書くために
恋文を書くために
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